「吊り橋効果」という言葉をご存知でしょうか?
絶叫マシンなど、恐怖や興奮を伴う状況下で出会った相手に、特別な感情を抱きやすくなる心理現象です。
しかし、この効果は恋愛の初期段階で役立つ一方、長期的な関係においては、必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。
この記事では、吊り橋効果が恋愛に与える影響、そして、長続きする愛を育むためのヒントを詳しく解説します。
吊り橋効果などの恋愛で使える心理学をまとめたものを別の記事で紹介しています。そちらも合わせて読んでみて下さいね。⬇️
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吊り橋効果とは?
「吊り橋効果」は、1974年に社会心理学者のドナルド・ダットンとアーサー・アロンによって提唱された理論です。「恋の吊り橋理論」とも呼ばれています。
一般に感情は、「出来事→その出来事を自分なりに考え、理解する→感情」という順に発生すると考えられている。
恋愛で言えば、「魅力的な人物に出会う→キャー素敵→ドキドキする、これは恋?」という順である。
心理学者のスタンレー・シャクターは、「いや、ちょっと待てよ」と。
「実際は、出来事→感情→出来事を自分なりに考え、理解する、もあるんじゃね?」と考えました。恋愛で言えば、
「魅力的な人物に出会う→ドキドキする→キャー素敵」という、流れになります。
社会心理学者のドナルド・ダットンとアーサー・アロンは、「ならば、物事の認知より感情が先に来るなら、キャー素敵以外の感情からでも、ドキドキする、これは恋?ってなるんじゃね?」と、天才の発想はよくわかりませんが、
このように考え、「恋の吊り橋実験」を行いました。
「吊り橋効果」についてもっと詳しく知りたい方は、こちら
Sexual Attraction and Survival ModeAs strange as it may initially sound, distressing "survival-mode" emotional states like anxiety and ...
彼らの実験では、吊り橋のようなドキドキする場所での緊張感や興奮が、人が他者に感じる恋愛感情に影響を与えることが明らかになりました。
つまり、身体の興奮状態を他者への好意と勘違いしやすくなるのです。
この理論は恋愛の場面でしばしば引用されます。
例えば、初デートでスリル満点のアクティビティを行うことで、「一緒にいるとドキドキする人」と認識してもらいやすくなります。
しかし、この方法には注意が必要です。吊り橋効果だけに頼ると、かえって逆効果になる可能性があるためです。
吊り橋効果の落とし穴:一時的な高揚感がもたらすもの
吊り橋効果は、確かに恋愛の初期段階で強い魅力を生み出します。
しかし、この効果はあくまで「一時的な高揚感」であり、それが必ずしも深くて永続的な愛情に結びつくとは限りません。なぜ、吊り橋効果が恋愛に逆効果となりうるのでしょうか?
短期間での熱しやすさと冷めやすさ
吊り橋効果はあくまで「一時的な感情」の高まりであり、長期的な関係に基づくものではありません。
そのため、スリルや興奮が冷めると同時に